ブラインドイノセンス

こじらせたジャニヲタのBlog

なにわ侍団五郎一座

弾丸ツアーで日生劇場へ馳せ参じ、なにわ侍団五郎一座を見た。
時間は短めなのに9000円か〜と観劇前には思っていたけれど、見終わった満足度は9000円以上あった。

ストレートな喜劇を外部のベテランの俳優さん達と演じ、演出も外部の方。

その効果かとってもわかりやすく、WESTのよさも出ている舞台だったと思う。

ジャニーズWEST×喜劇はとても相性がいい。

吉本新喜劇で育った故に刷り込まれているお笑いセンスとかだけでなく、個々の演技スキルもあいまって。

台風nやANOTHER、少年たちなど今までやって来た舞台とは違う、新しい舞台だと個人的には感じたし、WESTにもいい影響を与えただろうな、とパンフレットを読んでなお思った。

(こういうような形の舞台をA.B.C-Zにもやって欲しいな。とも同時に思った。ジャニーズ舞台のプロフェッショナルな彼らが全員主演の舞台を外部の演出家さん演出でおこなったらどんな化学反応を起こすか見てみたい。)


つらつらと前置きは長くなったが、この舞台を見ての感想はやっぱり濱田崇裕、桐山照史はすごい!

オレンジ色のカラースーツ、輩2人を引き連れてのコッテコテの地上げ屋の桐元照弥はまた新しい桐山照史のお芝居の引き出しを見た。

低い声に、葉巻のふかし方。

威圧的な雰囲気(でも幼馴染2人にはペースを乱されるかわいげもある。)

葉巻をふかしている時、本当にくだらなさそうにさっさと話終わらせろよ、的な空気を漂わせていてなんだかもう。

桐元照弥がいた。


濱田崇裕は、劇中の金にガメつい貧乏学生の濱崎崇役だけだとキャラクターを確立しているな、濱田くんの演技力からしたらいつも通りの高い完成度で安定していて、特出したなにかがあるというわけではないのだけど、劇中劇の忠臣蔵で演じる神崎与五郎にすべて持っていかれる。

殺陣も、和服での所作もとにかく突出していて美しく、見惚れる。

吉良上野介を追い詰める場面で赤穂浪士で吉良を囲むのだけど、そのシーンでの座り方濱田くんだけピシッと本当に目上の人間の話を聞く時の所作になっていた。

あと討ち入りの場面で刀についた血を払う仕草を濱田演じる神崎与五郎がするんだけど、本当に払われて飛び散る血が見えるようだった。

自分の語彙力がないことが本当に歯がゆいのだけど、彼だけが本当に人を切り捨てているみたい、主君のため討ち入りしているかのように見える。

大和三銃士で中村獅童早乙女太一、劇団朱雀の方々…などなどそうそうたる面々とともにあの舞台を駆け抜けた濱田くんの殺陣は抜きん出ていた。

とにかく刀の扱いがすごい。

早く映像化してほしい、そして濱田崇裕の殺陣をもっとみたいと本当に短時間のシーンなんだけど持って行かれた。

その後のショータイムでもアクセントダンスののち得意としている棒を使った殺陣+フォーリアか540のアクロを披露していて、もっと濱田崇裕の殺陣が見たくなった。

花輪嵐再び、という様子で。

刀、槍を使った殺陣ができ、かつアクロバットを得意とする彼を時代劇で見て見たい。

本当にすごいインパクトを残すと思う。